Q なぜ、この会社に入社しましたか?
代表の岡部と一緒に、この会社を立ち上げました。もともとは、カヌー競技のオリンピック選手としてシドニー五輪に参加をしたり、ラフティングの世界選手権でチャンピオンになったりと、ウォーター・スポーツのスペシャリストでした。20代の頃から海外を転戦する生活の中で、「いま、本当の日本の宝は、自然が残されている田舎にこそある」と感じるようになり、「自分もいつかは、日本の本当の素晴らしさを、人々に知ってもらうために働きたい」と思っていました。
そんな中、2013年にオーストリアで開催された、世界最古のアドベンチャー・レースである「ドロミテマン」に参加した時に、大自然でアウトドア・スポーツを楽しむという文化が小さな田舎の町おこしとなり、地域の人々の誇りとなっている様子を目の当たりにして、「自分は、こういうことを日本でやればいいんだ」と思いました。
ちなみに、その時にテレビ番組のディレクターとして同行していて、現地で同じことを感じていたのが岡部です。この時の共通体験が、いまの会社の原点となっています。
Q どんな仕事をやっていますか?
ホテルなど、自社の施設に来てくださるお客さまをガイドすることもありますが、メインの仕事は「体験ツアー開発」と「人材教育」になります。日本の田舎に眠っている“自然や文化などの観光資源”を発掘し、お客さまが「Wow!」と言ってくれるような体験型コンテンツとして磨き上げる。地域に紐付く歴史文化や伝統や暮らしをよく学び、地域の人たちの“思い”をよく聞き取った上で、伝えるべきストーリーテリングを練り上げる。そして、それを体験ツアーとしてお客さまに提供ができる人材を育てていく。そんな仕事になります。また、「体験型の観光を通して、町を再生をしたい」という自治体などからのご依頼を受けてコンサルタントをしたり、「自然体験やSDGs体験を通して、社員教育をしたい」という企業からのご依頼を受けて企業研修を行ったりもしています。
Q 働きがいや、正直大変なことを教えてください
ホテルなどでは、お客さまに“特別な体験”をご提供するために、何週間もかけて準備することがあります。それでも、実際に来たお客さまの「心が踊っている瞬間」を見ると、フルスイングしたバットに球があたった時のような感覚になります。それが、仕事をしていて一番幸せな瞬間ですね。
わたし自身は、人が喜ぶ姿を見るための苦労は、まったく大変なこととは思っていません。開発の仕事で言うと、こんなことがありました。ある地方で、体験ツアー開発のために現地に入り、何ヶ月間もかけて走り回っていた時に、80歳を過ぎたくらいの地元の女性たちから声をかけられました。「この村のために頑張ってくれて、本当にありがとうね。わたしたちも、すごく楽しみにしているのよ」心からワクワクしてくれている笑顔が、いまも忘れられません。「自分たちのやっている事は正しい。必ずこの事業は成功できるし、成功させないといけない」そう胸に誓いました。
わたしたちの挑んでいる“100年後の日本を作る”という仕事はとても難しく、いつも高い壁にぶちあたってばかりです。でも、だからこそやりがいがあるのだと思います。
Q どんな仲間と、一緒に働きたいですか?
「素直な人」と一緒に働きたいです!楽しいことは楽しいと、辛いことは辛いと、ちゃんと仲間たちと向き合って素直に話し合える人がこの仕事に向いていると思います。立場に関係なく、「ありがとう」と「ごめんなさい」を素直に言い合える関係性が大事ですね。また、ホテルでお客さまに接する時も、開発で地域の方と接する時も、やはり最後は「人間力」です。「この人なら、きっと信頼ができる」「この人なら、仕事を任せても大丈夫だ」と思ってもらえるような正直な人間でありたいと思っています。